お知らせ

終了|11/30(火)山田宮土理氏によるセミナー「素材との対話」

素材としての「土」の可能性、その良さや扱いにくさを考えてみよう
2021年11月は早稲田大学理工学術院創造理工学部准教授、山田宮土理さんにご登壇いただき、土が世界や日本でどのように使われてきているのか、土の効果や、良さも扱いにくさも受け入れて、伝統や職人技だけではない今後の展開をお話しいただきます。ご自身の経験から子どもの環境と素材の気づきについても伺っていきます。
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【開催概要】
●日 時:2021年11月30日(火)15:00-17:00(終了)
●開催方法:Zoomによるオンライン配信を予定
●参加費:無料
●参加申込は締め切りました。多くのご視聴申込をいただきありがとうございました。
https://forms.gle/usctszxtNtc4Hgb68

当日のアーカイブ映像は下記よりご覧いただけます。
https://youtu.be/TTlmDidCzws

<登壇>
・早稲田大学 山田宮土理氏
・イケダコーポレーション 藤田宏匡氏
・木造施設協議会 事務局 藤村真喜(進行)
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建築と素材の関わり建築をつくる行為は人と人との対話、人と物との対話です。建築を考える上で素材を適切に選択し、配置することは設計や施工をするときに必ず行う行為です。素材にふれて、メンテナンスしながら長く使っていく中で住まい手と建築の距離を近付いていくことから、素材は人と建築の対話のツールにもなりえるのです。また様々な素材でつくられた建築空間は、そこで暮らす人々の物理的環境だけでなく居心地も左右します。体の一番近くにあるものが素材だからです。
例えば、子どもたちが使う保育園や幼稚園では、保育事業者の理念や方針が建築に反映され、その中で設計者により素材の選択がなされます。床の素材選びはその園で子ども達がどのように気持ち良く過ごせるかを左右するでしょう。質感や耐久性・メンテナンス性をどう考えて選ぶか、まさに適材適所です。

土を建築の素材へ早稲田大学の山田宮土理研究室では、土を使った建築や左官仕事を中心として、魅力的な建築を創造する「手仕事」の生産技術の解明・継承・活用のための研究を行っています。研究の手法は主として実測や聞取りなどのフィールドワークと実験等で、実際の建物や土の素材に触れながら手を動かすことを大切にしています。
例えば写真は未焼成レンガを用いた建築の内装仕上げの試作の様子。レンガの形状を生かしてどのように積んだり形にしていくか、メンテナンスの方法なども研究し、土を建築に生かす方法を模索しています。




また土着的な建築や地域独自に発展した建築を探っていくと、地域の気候・風土や文化・歴史の中でつくられた必然性のある素材・構法が用いられています。そのような建築の生産技術を読み解き、後世へ継承するための研究を行なっているといいます。


自然素材は劣化ではなく風化するとはいえ、変化する素材に対して扱い方をどう伝えるのかは根深い課題です。その中で歴史的には身近であり誰でも触れるものでありながら、現代の建築で扱いやすいとはいえない素材である「土」に注目し、土のエキスパートである山田氏からのお話しをお聞きしていきます。

Profile
早稲田大学 准教授 山田宮土理氏
2008年早稲田大学建築学科卒業、2010年早稲田大学 修士課程修了、2014年早稲田大学 博士後期課程 修了。2014-2016年早稲田大学建築学科 助手、2016-2019年近畿大学建築学部 助教、2019-2020年近畿大学建築学部 講師,2020年4月より早稲田大学 准教授。博士(工学)


【開催概要・参加申込】11/30(火)山田宮土理氏によるセミナー「素材との対話」
●日 時:2021年11月30日(火)15:00-17:00
●開催方法:Zoomによるオンライン配信を予定
●参加費:無料
●参加申込はこちらから
https://forms.gle/usctszxtNtc4Hgb68
※参加申込締切:11/29(月)正午

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