お知らせ

公民連携リレーセミナー2022


木造施設協議会『公民連携』リレーセミナー2022
 2022年を迎え、木造施設協議会の各会員の報告からも木造施設や法人との連携事例は間違いなく増えている。

本協議会を設立時に掲げていた文教教育施設、医療施設・高齢者施設といった用途の建物に留まらず、地域の士業や法人の事務所施設、木造倉庫、その他にも多様なユーザーや用途の建物への関わりが見てとれる。また木造という分野の中でも在来木造、CLTや大断面集成材の利用、金物構法や大型パネル構法など各社各様で様々な取り組みがある。さらに木造だけでなく木質改修も含めて木を扱う地域工務店や事業者の関わりが増えていることは時代と仕事の大きな変化と言えるのではないだろうか。

一方で、多様な仕事を行うための中小事業者の資源(ヒト・カネ・モノ・情報etc)には限りがあることも事実で、このあたりがボトルネックになっているケースも散見する。2021年からのウッドショックなど外部環境の問題も重なり、内外部ともに問題が発生し障害となる場面も多い状況だ。 まさにこのような問題を解決すべく、木造施設協議会は発足し、存在をしており、小規模連携の必要性は更に高まっている。そして協議会内部の会員間の連携にとどまらず、外部事業者や行政、ユーザーなどとも連携・協働をしていくことが大きな伸び代ではないかと考える。

2022年は「連携・協働」を本協議会の大きなテーマと位置づけ、その実現に向けた企画と実行をしていく。その第1弾として「公民連携」を3回にわたるリレーセミナーで掘りさげていく。3回それぞれに工務店やタウンマネージャー、行政など多様な立場での実践や公民連携の事例を紹介し、触れることができる。協議会の会員各位、そして地域での連携に意欲を持つ方々のご参加と、そこから生まれる新しい協働や創発を期待している。

 

木造施設協議会 代表理事 相羽健太郎

開催スケジュール|参加無料・各回のみも参加可能  ●第1回 「地域工務店の公民連携」

2月3日(木)10:00-オンライン開催

・タウンマネージャー 國廣純子氏より「公民連携」ガイダンス

・大野建設 大野哲也氏 「コロナ対応の応急仮設住宅の取り組み」

・エフ・ベース 丸山勲氏 「地域の空き家対策NPOかけがわランド・バンク」

・相羽建設 遠藤誠・相羽健太郎 「東村山市との連携|公園管理ParkPFI・Web会議ブース等」

●第2回「中間支援者タウンマネージャーから見た公民連携」

4月12日(火)13日(水)リアル開催予定

・東京都青梅市・あきる野市タウンマネージャー 國廣純子氏

 自身の取り組み事例/民間事業者、行政へのアドバイス

・リアル&オンラインハイブリット開催/

 1日目夜 懇親会/2日目 國廣さんアテンドによる現地視察(希望者)

●第3回 「行政担当者が取り組む公民連携」6月開催※日程調整中 オンライン開催予定

・岡山県津山市 川口義洋氏/東京都東村山市 杉山健一氏
【公民連携リレーセミナー2022】主催:木造施設協議会 後援:株式会社新建新聞社参加申込フォーム・フライヤー●参加申込フォーム(Googleフォーム)https://forms.gle/gqjYG1ovjxQudRhX6

●フライヤーPDFダウンロードはこちらから▶︎  『公民連携リレーセミナー2022』フライヤー
公民連携の事例|登壇者が関わっている事例から抜粋●シネマネコ|有形文化財の木造建築を改修して映画館を開業(東京都青梅市)織物産業が栄えていた東京都青梅のまちは商店街にも人があふれ、西多摩の産業の中心だった。産業の衰退を経て3館あった映画館は昭和50年ごろにすべて閉館していた。そんな青梅に約50年の時を経て「シネマネコ」という小さな映画館が復活。建物は青梅織物工業協同組合の旧都立繊維試験場だった木造建築(築85年以上・登録有形文化財にも登録)であり、商店街と地域の若手経営者が検討を重ねて事業化。昭和初期の地域産業文化を継承する建築として、木造トラス構造や素材を表しにし、歴史を紡ぐ織物の街のシンボルとしてリノベーションを実現。改修費用にはクラウドファンディングを募り、その多くが地元市民からの出資だった。同施設の取り組みは2021年のグッドデザイン賞も受賞。

●コワーキングスペースKAKEGAWA|中心市街地活性化に向けた拠点づくり(静岡県掛川市)
2019年に静岡県掛川市のアーケード街の空き店舗を木質リノベーションしてオープンしたコワーキングスペースKAKEGAWA。人口10万人程の中核都市で進んでいる人口減少、産業の空洞化、特に街中のアーケード街のシャッター商店街になっている状況を盛り上げるべく、かけがわランドバンクでは、地元有志によって街中に人を呼び込もうと掛川本陣通りと銘打った飲み屋街を作ったり、空き家の相談会や空き家の管理のメニュー化を図っている。
 関連記事…… http://mokuzoushisetsu.or.jp/journal/journal-2462/●木造仮設病棟|災害時応急仮設のための木造施設(埼玉県行田市)大野建設株式会社は2020年、新型コロナ対策として行田市の病院の応急仮設病棟、社会福祉法人の応急仮設住宅を約1カ月間で完工した。病床が不足する中で、仮設病棟や在宅介護の世帯でケアする人が感染した場合の要介護者を受け入れる仮設住宅。自社大工と災害時にも自社の機能を止めないBCP(事業継続計画)に基づき現場に入った外部の大工によって、集中的に人を配置したことで短工期を実現させている。●恩多野火止水車苑の復活|公園管理事業(東京都東村山市)天明から昭和20年代にかけて、この地を流れる野火止用水の豊かな水を利用して、水車による精米、製粉、自家発電を行い、貴重な動力として活用されていたという。時代を経て田畑やみどり、水など豊かな自然が失われつつある中で、1991年に水車を再現し、緑道散策路の休憩地として多くの人々が訪れ親しまれることを願い水車苑が開苑。しかし近年では施設や水車の老朽化から水車がとまった状況が続いていた。2021年、公園などの価値が見直される中で、地域のボランティア団体や近隣住民と工務店、行政が連携して水車苑の復活が実現。公園の水車小屋の改修に向けては関わるメンバーの対話が重ねられ、地元有志の方々の寄付による「思い出ベンチ」づくりプロジェクトにつながっている。●一棟貸しの町屋ホテル|コンセッション方式によるPFI事例(岡山県津山市)岡山県津山市では市内の町家4棟を使い、市が整備する宿泊施設について「コンセッション(公共施設等運営権)方式」によるPFIで民間事業者に運営権を設定した。同市で従来多く採用されてきた指定管理者制度ではない新しい手法を用いるにあたって、市の担当者が地域の事業者へのサウンディングや意見交換の場を持った。観光の拠点となる施設を行政と事業者が連携して立ち上げる公民連携でも特徴的な事例。


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