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第1回「TECTURE AWARD」にて〈エバーフィールド木材加工場〉がグランプリ獲得!

(c) TECTURE AWARD  https://award.tecture.jp/

tecture株式会社(東京都渋谷区、代表取締役CEO:山根脩平、以下「TECTURE」)は、建築・インテリア業界に特化した空間デザインアワード「TECTURE AWARD」の受賞作品を2025年3月31日に発表しました。TECTURE AWARDは、国内外から875作品のエントリーを受け、一般投票を通じて受賞作品を決定。ファーストラウンドで選出された28作品の中から、最終投票の結果、木造施設協議会の会員である株式会社エバーフィールド(熊本県熊本市、代表取締役 久原英司)の「エバーフィールド木材加工場」がグランプリに輝きました!


エバーフィールド加工場 (c) TECTURE /写真:藤塚光政

 エバーフィールド木材加工場(TECTURE AWARD サイトより)〈呼吸する建築〉
「くまもとアートポリス」プロポーザルにおいて選出され、実現した木造建築である。
設計条件として、地元産中小径材を使用すること、特殊な金物や工法を避け、地元の大工が通常行っている在来軸組工法により建設すること、さらに木材の架構自体が美しいデザインとなる大スパン木造空間となることが求められた。

木材は「生物材料」と呼ばれる。生き物のように水分が増減し、痩せ、太る。曲げやすくしなりに強い。含水率や強度のバラツキも、材料それぞれの個性として活かすことができる。こうした木の性質に根差して、木材を生物における細胞のような存在として捉え、それらが伸び縮みしつつ形成される集合体の姿がイメージされた。
ここでは、主に4寸(120㎜)角及びその半割の製材からなる3角形ユニットを単位として、これらが互いに〈支えるー支えられる〉という関係を繰り返す〈木造レシプロカル構造〉により建築全体が構成されている。
一般に、木造レシプロカル構造は屋根架構に限定して用いられることが多いが、この建築では屋根、壁を含むすべての構造部位がこのシステムにより構成されている。
ドーム状の大屋根と壁をスムーズ接合しつつ敷地境界を越えないように平面形状を雁行させる、間口の小さな敷地に大型車がアプローチしやすいように平面を隅切りして搬入口を設けるなど、意匠と構造が滑らかに連動し全体を構成する上で、柔軟性に富むこのシステムが有効に機能している。

DATA
ビルディングタイプ:工場・倉庫
構  造:木造
延床面積:638.98平米
竣  工:2023年12月
設  計:小川次郎/アトリエ・シムサ+小林靖/kittan studio+池田聖太/3916
施  工:株式会社エバーフィールド
構造設計:山田憲明構造設計事務所

作品紹介ページ

https://www.tecture.jp/projects/5094

(株)エバーフィールド 
https://ever-field.com/2025/03/20250331/

TECTURE AWARDとは「TECTURE AWARD」は、一般投票で受賞作品が決まる、開かれたアワード。第一回開催となる今回、特設サイトではすべての応募作品が公開され、ファーストラウンドでは投票数をリアルタイムで可視化。透明性の高いプロセスを実現し、より多くの人が建築やインテリアデザインに触れる機会となりました。初開催ながら、延べ35,173票が投じられ、21,588人が投票に参加。一般の方々を含め、多くの人が建築・インテリアの世界に関心を寄せ、それぞれの「いちばん好きな作品」に投票しました。
 
「TECTURE AWARD」特設サイト
https://award.tecture.jp

tecture株式会社 PR TIMES
「第1回『TECTURE AWARD」受賞作品決定!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000055207.html

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