施設実例

自然と木にかこまれた、あたたかい支援施設

子どもたちがのびのび過ごし、ともに成長する

NPO福祉法人ぽっぽグループホーム(大分県別府市)

運営:特定非営利活動法人 ぽっぽ

知的障がい者を対象とした「日中一時支援事業」(3歳~18歳以下の日中一時預かり)と、グループホーム事業(18歳より上)を行う施設です。「障害を持って生まれた子ども達たちが、安心して伸び伸び過ごせるように」という思いから、自然が近くにあり、山と海を見渡せる小高い土地に、あたたかみのある木造で建設されました。OMソーラーを導入し、足元から暖かく、木に囲まれた空間で、子ども達は活発に活動しています。

地域にとけ込む「ぽっぽ村」

「ぽっぽ村」と名付けられた施設。敷地内には、日中の預かり事業や生活訓練活動を行うデイサービス棟と、入所者が暮らすグループホーム棟の2棟が寄り添うように建っています。住宅と同程度に高さを抑え、全体をつつむ切妻屋根や木を使用した外観は、周辺にも圧迫感を与えず、利用者も地域のひとにも安心感のある施設になっています。

施設外観。2棟ともにOMソーラーシステムを導入し、屋根面に集熱パネルが設置されています。

施設外観。2棟ともにOMソーラーシステムを導入し、屋根面に集熱パネルが設置されています。

一人一人をおおらかにつつみこむ木のぬくもり

日中過ごすデイサービス室や生活介護室は、南に面し、窓も大きく明るい空間です。 子ども達は温もりのある空間で職員に介助されながら、遊んだり作業をしたりと伸び伸びと過ごしています。 職員の事務室は壁で仕切らずに、室の一角にあり、常に見守りができるよう配慮されています。

デイサービス室。子供たちはお迎えまでの時間をここで過ごします。

デイサービス室。子供たちはお迎えまでの時間をここで過ごします。

生活介護室。18歳以上の生活訓練などが行われています。

生活介護室。18歳以上の生活訓練などが行われています。

グループホーム棟は、1階にリビング・ダイニング、台所、浴室及び事務室があり、2階が入所者の各個室になっています。職員の介護の元、食事や入浴をしますが、共用部の仕上げや雰囲気は通常の家のような落ち着いた空間です。

グループホーム棟のリビング・ダイニング

グループホーム棟のリビング・ダイニング

2階個室共用部

2階個室共用部

施設仕様

施工会社
株式会社 幸建設
竣 工
2016年7月
意匠設計
プロデュース一級建築士事務所
敷地面積
DS棟:773.62㎡/234.01坪、GH棟:613.28㎡/185.51坪
建築面積
DS棟:216.79㎡/65.57坪、GH棟:139.12㎡/42.08坪
延床面積
DS棟:194.60㎡/58.56坪、GH棟:199.56㎡/60.36坪
その他
施設分類:障害者支援施設
WoodOur works

木造施設協議会について