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【開催報告】2021/11/30「素材との対話」セミナー
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【開催報告】2021/11/30「素材との対話」セミナー

【開催報告】2021/11/30「素材との対話」セミナー

話し手:早稲田大学 山田宮土理氏 |イケダコーポレーション 藤田宏匡氏 |木造施設協議会 事務局 藤村真喜(進行)

【開催報告】2021/11/30「素材との対話」セミナー

2021年11月30日、「素材との対話」をテーマにオンラインセミナーを開催いたしました。前半は土壁の研究者である山田宮土理先生にレクチャーいただき、後半は協議会の協賛企業であるイケダコーポレーション藤田さんにも加わっていただいて、実務者のリアルな声や工法も含めて異なる視点でお話いただきました。

土でつくる建築の魅力と今後の可能性

山田先生には「土でつくる建築の魅力と今後の可能性」ということで「どこにでもある」「だれでもあつかえる」「どんなかたちにもなる」土の魅力と工法の展開についてお話いただきました。土壁の構造的強度、靭性のお話からスサや砂の混合率、調質性の評価、海外での土の建築の紹介や新しい乾式工法の展開という内容でした。後半は性能(調湿、蓄熱、耐久性)、再利用や循環(古民家の土壁の再利用、ビニルクロスからの改修、断熱工法)、対クライアントへの説明の仕方(ひびわれ、メンテナンス)といった幅広い話題についてどんどん答えていただき、実務にも繋がるなかなか聞けない内容でした。
日本の土壁というと塗る左官でつややかな仕上げの高級なイメージですが、ドイツでは土を使った建築のワークショップには一般の方が多く参加し、ぼてっと壁につけてラフに塗るという使い方がされているそうです。日本でも農村の土蔵のような土着の建築ではそのへんの土でだれでもメンテナンスするような作り方も存在していて、土はもっと身近な存在ではないか、人と建築をつなぐツールになるのではないかという山田先生の視点です。

自然素材の良さもそうでないところも正しく発信・理解を

自然素材はモノマテリアルであるほど再利用しやすく循環できる持続可能な材料であり、昨今の見え方も変わってきていると感じています。自然素材のもつラフさ寛容さを良さも悪さも正しく伝えていけば、DIYの認知やレベルアップのご時世で一般の方にも十分理解されるのではないか、届くべく方にしっかり届けていきたいと思いました。
開催後のアンケートでは9割がたの方が「土をもっと使いたくなった!」といううれしい反応をいただきました。参加申し込みいただいた方には山田先生の素敵なスケッチ入りの配布資料をお送りいたします。お忙しい中でご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
来年2022からは公民連携に関するリレーセミナー3本だてを企画中です。こちらにも乞うご期待ください!

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