施設実例

元気いっぱいの子どもたちが過ごす保育園

子どもたちの受容と共感の心を育てる

いづみ愛児園 別館(東京都東村山市)

運営:特定非営利活動法人 いづみ

昭和40年にキリスト教保育を指針として開設された、いづみ愛児園。
より多くの子どもたちを受け入れられるように――そんな想いから、本館の斜め向かいに、新しく別館の木造施設がつくられることになりました。本館では0~4歳、別館では5~6歳の子どもたちが、それぞれのペースで元気に過ごしています。

木のやさしい雰囲気につつまれた2階広間

木のやさしい雰囲気につつまれた2階広間

子どもたちに寄り添った工夫

机や洗面台・トイレなどは、通常の住まいとは異なる保育園ならではのコンパクトなサイズ感。しかし、ただサイズが小さくなっただけではありません。引き戸部分は、子どもの背丈の高さまで数センチ隙間を開けてつくられていました。「誤って手を挟まないように」という設計士さんの思いやり。それを建具屋さんが手仕事で丁寧に仕上げたものです。設計士さんや家づくり職人さんの、こんなちょっとした工夫が園内のいたるところに施されています。

子どもの手が挟まれないように工夫された引き戸

子どもの手が挟まれないように工夫された引き戸

先代から受け継がれた保育園

いづみ愛児園は、現在の園長先生のお母様(先代の園長先生)の時代から引き継がれてきた施設です。本館の向かいにあった、現園長先生のご実家を建て替えて今の別館が完成しました。
さて、入り口には、「いづみ愛児園」と書かれた年季の入った木の看板が設置されています。実はこちら、本館のいづみ愛児園旧舎で使われていた看板。使われなくなった後も、お母様が家で大事に保管されていたものでした。月日が経ってもその存在は色あせることなく、新しい保育園で再び園児たちを見守り続けてくれることでしょう。

住宅街の中に建ち並ぶ、いづみ愛児園

住宅街の中に建ち並ぶ、いづみ愛児園

入り口に設置された看板

入り口に設置された看板

施設仕様

施工会社
相羽建設株式会社
竣 工
2016年2月25日
意匠設計
Kawamukai DESIGN
敷地面積
88.01m²/26.62坪
建築面積
35.04m²/10.59坪
延床面積
63.00m²/19.05坪
建物概要
木造在来工法2階建て
WEBサイト
http://www.izumiaijien.or.jp/
WoodOur works

木造施設協議会について